●色彩計画 |
世の中に溢れる、色、色、色。
好むと好まざると強制的に目にするものほど逆に、感覚から遠ざかるものだそうです。何気なく手に取った雑誌にも又食事の時にも、映画や絵画を見ている時にも、私達はもの凄い量の色を見ています。その殆どは、記憶に止まることなく無意識の内に記憶から消え去ります。
でも、時にハッとするほど美しい色(配色)に出会う事があります。美しい配色とはその人の心にストレートに届く偶然の産物です。正にご自身の感性に気付く瞬間なんですね。
建築の世界で、色彩の感性は重要なファクターです。
私たちは、色彩の感性を育てるために美しいと思ったその色彩、配色を常に自分に取り込んで自分の物とする。そんな努力をしています。もちろんセンス・感性を磨くには色の学問も必要です。建築の計画では、それにプラスして周辺環境との調和を、その形と色で表現しなくてはならない事も忘れてはならない事です。
ですから、私達は美しいと思ったものはどんどん記憶して、自身の「美しさの引き出し」をたくさん増やそうとするのです。
感性とは、個性そのものだそうです。音楽やファッションの好みが変わるように、美しいと思える瞬間はいつも同じとは限りません。私達はそんな感性の「クセ」みたいなものを感じる努力を怠りません。ですから、もしかすると第一印象はあなたの感性に響かない物もあるでしょう。ただ、いつもそうであるように「ビッ」ときた物だけがあなたの感性のすべてではない事もまた事実です。環境計画工房の提案があなたの美しいと思える感性の一つに加わる事が出来たら・・・・・・・嬉しいです。
写真:山田町立荒川小学校
|
|
|